早稲田出版
本書は、零細・弱小企業でもM&Aを実践できるという事実と、実践者であるがゆえに語れる中小企業のM&Aの問題点を、全国の中小企業経営者に開示することにより、経営不振にあえぐ中小企業起死回生のきっかけづくりになればとの思いでまとめたものです。とくにわたしと同じような小規模同族企業である、スモールカンパニーの2代目経営者に参考にしていただければ幸いです。(本文より)
≪第1章 2代目経営者は 今 何をすべきか≫
第1節 M&A決断までの経営推移
・創業30年説を克服するために生々流転をつかめ
・規則に守られてきた業界にもやがて衰退期が
・反旗を翻しても経営革新は断行しなければならない
・衰退期に入った会社をM&Aにゆだねる
第2節 何故M&Aを決断したか
・同族企業の経営を脅かす相続税
・2代目後継者はすぐにも相続対策に着手せよ
・シェア90%でも単品事業はリスクが大きい
・一億円の余裕があってもM&Aを決断
・会社は誰のためにあるべきか
・経営者は社員の人生をあずかっている
・地域密着型企業は万一のとき百獣の王ライオンになれない
・受注事業は人間関係を売るビジネス、しかし・・・
・2代目のM&Aこそ親孝行だ!
第3節 M&A決断から譲渡までの実践経緯
・仲介アドバイザーなしで中小企業のM&Aは成功しない
・仲介アドバイザーは財務・税務・法務のプロ集団
・仲介アドバイザーの契約料と成功報酬は決して高くない
・経営者が思っているほど自社の評価は高くない
・M&Aは秘密保持を前提に進められる
・買収メリットのシナリオづくりがポイント
・基本合意契約までお見合いのはしごはOK
・経営社の人間性と理念が問われる「買収監査」
・社員の動揺を土下座で鎮める
・日頃の退陣宣言でM&Aの悪影響を払拭する
第4節 M&A「できる経営者」「できない経営者」
・自らの器を見極め退陣による経営革新を目指す
・抵抗勢力はわが同族にあり
・創業者を説得できなければM&Aはあきらめろ
・2度の戒名で背水の陣を敷く
・取締役「妻」という偉大なるサポーター
・アンテナを張ってM&A後の新事業に備える
・2代目経営者は銀行の責務者区分にも注意
・M&A起死回生の基盤はわが身の健康≪第2章 実践から学んだM&A哲学≫
第1節 中小企業のM&A目的と手法
・M&Aによる企業再生には早めの決断が重要
・創業者のM&Aはハッピーづくし
・2代目のM&Aは異業種への転進が必要
・株売却で経営権を譲渡する「株式譲渡」
・不採算部門を切り離し企業再生をはかる「営業譲渡」
・厳しい競争を勝ち抜くための「合従連衡」と「合併」
・中小企業が生まれ変わる「企業再編」と「会社分割」
・倒産を回避させる「救済型」と「民事再生」
・会社清算よりM&Aのほうが断然有利
第2節 中小企業ご用達のM&Aアドバイザーを探す
・仲介アドバイザーはネットワーク力で選べ
・会社の値段は「時下総資産価値」+「営業力」で決まる
・再建ブローカーには要注意
第3節 会社が売れるまでの進捗経緯
・アドバイザリー契約には着手金が必要
・アドバイザリー契約は売り手の真剣さのあかし
・基本合意契約で最終契約のタタキ台をつくる
・売り手側の信頼性を測る「買収監査」
・最終契約締結のため株価を決定する
・経営者としての最後の仕事はディスクロジャー
・ビジネスプロュデーサーで第2創業を目指せ
株式会社メルサの設立経緯はこちらからご覧いただけます。 (PDFファイル:サイズ 84KB ) |
※経歴書をご覧いただくにはAcrobatReaderが必要です。右のボタンからダウンロードしてください。 |
【企業再生ジョイントセミナーご案内】 |
【企業再生ジョイントセミナー開催の御案内】
著書「私が会社を売った理由(わけ)」では、中小企業経営者がM&Aで会社売却を決断した理由、M&A成立までの進捗過程、さらには中小企業を再生させる秘訣と問題点を実録で開示してあります。早稲田出版より出版されています。尚、著者が開示したM&A体験と実践で培った企業再生ノウハウのセミナーを全国で開催いたしております。
業界や異業種交流会等での経営者間の研修会、さらには、税理士、司法書士、労務管理士、不動産鑑定士、弁護士、経営コンサルタントの方々と共催にて、下記事例のような経営者向け「ジョイントセミナー」を、「鷹山再生カレッジ」の一環として、単独並びに、中小企業経営者を取り巻く様々な方々とジョイントしながら開催いたしております。
不良債権処理の加速、銀行の貸しはがし、貸し渋りという厳しい経営環境の最中、中小企業経営者のおもいきった経営革新施策として好評いただいております。ジョイントセミナー開催に興味のある方はお問い合わせください。
≪ジョイントセミナー内容事例≫
- 中小企業経営者がM&Aを決断するとき
中小企業においては、M&Aで企業を再生させることに無頓着であるといっても過言ではないようです。中小企業経営者にとって、自分の会社が「売れる」「譲渡」できることをしらない経営者が圧倒的で、知っていたとしても、会社や事業の売却経験はなく、M&Aを相談する相手がいないということがその理由のひとつです。
その為、毎日の多忙さにふりまわされ、その間に経営内容が悪化して手遅れになってしまうのです。自社が崖っぷちに立たされた場合の、再生シナリオを作る資質を養成しておかなければなりません。企業を再生できる経営者とできない経営者の違いは、経営者としての資質に付け加え、決断の時期とタイミングにかかっているのです。
- 無借金で第2創業を実現するM&A
中小企業経営者がM&Aでの会社売却に踏み切れないひとつの原因として、会社売却がうまく果たせたとしても、会社売却の後の進路を見つけられないということが考えられます。創業者のM&Aはハッピーリタイアでも、後継者のM&Aは、第2創業ともいうべき新事業の起業能力が求められるのです。
第2創業能力がなければ、会社は再生できても、経営者としての以後の収入が閉ざされ、家計破綻となる恐れもあるのです。中小企業の再生は、M&Aと第2創業両輪の資質向上がもとめられます。
- 業界成熟時代の企業再生法
ほとんどの業界が成熟しているといわれる経営環境下、過去の延長(事業踏襲)に頼る経営では生き残ることが不可能となり、思いきった経営の次の手が求められています。価格破壊はもとより、産業構造の変化から、「卸」「小売」「中小製造」「下請け」「建設業」等さまざまな不要論がささやかれています。
今は問題ないものの、将来の見通しがたたない場合、競争の中で淘汰されないうちに、且つ、自分の会社の経営がまだしっかりしているうちに、思いきった手を打つことができれば企業は再生します。
- 世代交代期の事業承継対策と問題点
「後継者難」の中小企業は3社に1社といわれています。M&Aは後継者問題を解決する切り札となる経営戦略です。また、創業者が実子を後継者とするものであれば、相続税対策等、事業継承のためのシナリオを早めに準備しなければなりません。
一方、事業継承した2代目経営者は、自社の存続と発展のために、いま、何をするべきかを自問自答し、自社の発展戦略を定めなければなりません。株価高騰、持株比率によっては、相続税対策の遅れが、経営権の剥奪となってしまうことも懸念しなければなりません。
【セミナー・講演会一覧】
下記掲載は過去開催された主な主催者と開催場所を明示したものです。
【私が会社を売った理由 500名セミナーアンケート集計結果】
<参加者からの声>
日常は自社株と相場のことに無関心でした。当社は夫と私の二人が株主で株価は現在評価額いくらなのか、すぐ調べたいと思います。もっと(株)メルサの鈴木均氏の話が聞きたいと思いました。本を買ってよみます。(製造業社長夫人)
M&A始めて知りました。厳しい会社現況ですが、今日勉強して目がさめました。ありがとうございました。講師が提唱しておられる、同族株主会議をすぐにでも開いてみたいと思います。(小売業経営者)
経営者の「先を読んだ決断の大切さ」が勉強になりました。今まで聞いたことのないテーマでしたが、多角化の重要性がよくわかりました。(官工業・後継者)
今まで自分に身についていない物の見方を教えていただきました。今日教えていただいた、診断項目を顧問税理士と一緒に診断していきたいと思います。来てよかったです。(サービス業後継者)
考えてもいなかったが、中小企業M&Aの本質を見つめる機会を得た。大企業と中小企業の進め方がわかり、大企業のM&Aをどのように、反面教師にすればよいのかがわかりました(冠婚葬祭業・経営者)
他県でこの講演会に参加した知人から講演内容を聞いていた矢先、偶然にも商工会議所からセミナー案内が届き参加しました。現在、妻が経理を行なっていますが、私が妻より先に他界した場合、妻のM&A知識が会社と家庭を救うということにはじめて気づきました。(娯楽業・経営者)
私に万が一のことがあった場合、主催者の商工会議所に相談に行くよう家内に伝えておこうと思います。機会があれば、今度は妻を参加させたいと思います。(流通業・経営者)
将来性のない会社を売って、無借金で第2創業という講師の生き方をお聞きし、将来のこれからの自分の生き方を考えるきっかけとなりました。目からうろこの落ちる思いでした。(ガソリンスタンド後継者)
受注単価の低下で競争力が一段とはげしくなってきている。早めに売却して、新創業で出直すという実例に勇気をもらったような気がします。(内装業・経営者)
公共工事中心に仕事をやってきましたが、受注も減ってきており変化しなくてはいけないと思っております。息子にも聞いてもらいたかった(建設業・経営者)
「勉強しない会社は生き残れない」、「単品事業はいつか破綻してしまう」「相続税の怖さ」等々胸につきささるお話でした。若い社長夫婦ともども、本日のセミナーを参考に、真剣に今後の話あいをする重要性を学びました。(運送業・創業者)
わが社は余りに小さい会社でM&Aの対象にはならないと思っていましたが、従業員五人の会社が売却を成功させた事例等を聞き、考え方が広がりました。後継者がいないので、将来を危惧していましたが、今日のセミナーでひとつの選択肢ができました。(印刷業・創業者)
銀行の融資価値観の変化、銀行とのスタンスなど自分の甘さを痛切にかんなしさせられる講演会でした。銀行の債務者区分をしっかり把握します。(スーパーマーケット経営)
前に進むか、プラス志向で売却するか。大いにかんがえさせられたセミナーでした。ありがとうございました。(繊維業・経営者)